雪割草とマッチ売り

氷河期乙女()の雑記、再起と貧困と。

氷河期寓話

氷河期寓話 イソップは寓話より奇なり

ギリシャ読みでアイソーポスとぐぐると。 奴隷身分から市民、そして寓話作家になったという説が出てくる。半伝説の人物らしいが。 Wikipediaでは美女奴隷と浮名を流している絵図まで掲載されている。 しかし、氷河期奴隷はどうだ。 政府の支援策も20年遅れ…

氷河期寓話 白雪姫  3、鏡の真実は

1話 2話 ヴァルキリー、四十路を前にして戦「乙女」の称号は恥ずかしい。 「ママ上、無事に亡命できたのね! でもどうして再婚なさろうと思ったの?まさか、愛のない政略結婚なの?」 「違うわ、ちゃんと恋愛結婚なの♡。 子供たちが居るC国に出戻って、離…

氷河期寓話 白雪姫  2、姫君と七人のオタク

1の続き ママ上(継母)は魔女 家族三人は約束の時間まであわてて準備して、パジャマで姫の部屋に集合した。 王はアイスクリームと、姫の好きなプチプラ化粧品を持参。 継母は異国みやげの服と、大きなバッグを持参。 姫の部屋は客用布団の上にクッションや…

氷河期寓話 白雪姫  1、ゆとり姫はお小遣い稼ぎが楽しい。

王の再婚、ふたりのイザベル。 王が再婚を決めた。 父子家庭のファザコン娘である白雪姫は思春期まっただ中、王も再婚には戸惑っていたのだが、チャンスを逃すまいと急いだ縁談だった。 そろそろ生意気な口をきく娘とオシャレ魔女の初対面に、王は心が重かっ…

氷河期寓話 赤ずきんと蝶々 2

hankashii.hatenablog.com 旅立ち オオカミは赤ずきんが見たかった風景を通りながら言いました。 「君が帰って来るまでに、おれたち古い世代は居なくなっているだろうけれど 決して消えてしまうわけじゃあないんだ、君が思い出してくれる間は。 思い出も、君…

氷河期寓話 赤ずきんと蝶々 1

寄り道をしない赤ずきん 赤ずきんはお母さんの言いつけを守ってお使いやお手伝いをするよい子です。 「おばあさんの家にワインとケーキをととけておくれ。 決して寄り道をしてはいけないよ、悪いオオカミが出るからね。」 さて、この赤ずきんは愚直なまでに…

氷河期寓話 魔法をかけるシンデレラ

自ら灰を被っているシンデレラ 「シンデレラ、あなたいい加減にタバコ辞めなさいよ。」 私が幾つになっても母は相変わらずうるさい。 でも、父の連れ子だった私を養子に迎えて育ててくれた恩人だ。 「んー、辞めようとは思ってるのよ。」 義姉たちより私のほ…