雪割草とマッチ売り

氷河期乙女()の雑記、再起と貧困と。

生活保護を知らなかった家族の悲劇 どうか助けを求めて下さい

 

「つらい役を任せてごめんね」…困窮の果て、生活保護を知らない長男は母の最後の願いに応えた : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン

二日前のニュースでしたが、おめでたい(?)ニュースの陰に隠れてしまったようで、やるせなく、気にかかっていました。

 

恥ずかしながら、私も受給者です。

最初の相談から半年ほど悩んでからやっと申請し、審査通過しました。

今回は申請の時の様子をお知らせ致します。

 

ネットでは寄生虫とかペット以下などと罵声を浴びせられる事も想定されますが、どなたかの一助になればと願ってのことです。

 

私の居住地では、生活保護申請の為に役所へ行くと、一旦役所外の相談センターに行くよう指導されます。

水際作戦のようで少しややこしいですが、産業カウンセラーさんがヒアリングしてくださるので結果的に申請がスムースになりました。(後述)

 

相談センターでのお話の結果、「資産なし・持病あり・家族あり・家賃あり」と申し込み要件を満たしているとのこと。

再度役所のケースワーカーさんを呼んで下さり、申込書類一式をいただき記入方法を教わって、相談初日は帰宅しました。

 

ですが、私にはどうしても気がかりな点があり、すぐに申し込みに行けませんでした。

 

まず、嫌な民生委員の爺さんを通さなければならない謎の掟。

母子手当関連の時から嫌だったのですが、電話番号を知っているのにアポ無しで押し掛けてくる人です。

当時私は遅くまで働きに出ている事もあって、いきなり早朝に来て上がり込んだり。(女子供しかいない家です。)

近隣の個人情報帳をドヤ顔で見せびらかして来たり、秘守義務も遠慮もない方で、

わが子の軽度障害に尾ひれをつけて言いふらされたのを知った時には殺意が湧きました。

勿論、秘守義務は当然のこと、誠意ある民生委員さんがほとんどだとは思います。

稀にハズレが混ざっていただけのことです。

 

次に厄介だったのは大家さん。

昔ながらのボロアパートにありがちな、上の階に住んでいる高齢のご夫婦で、普段から何かと差別発言の多い方でした。

そして、上記の民生委員とわが子の障害をネタにして言いふらしていたメンバーでもあります。

住居の面積を記載した書類を貰う必要がありました。

その時の私は追い詰められていたので、理屈をつけて追い出されるのを恐れていました。

実際に大家都合での立ち退きは難しいのですが、とにかくお金がないことでいっぱいいっぱいになってしまい、正常な判断ができませんでした。

 

子供は高校生になっていましたが、二人揃って鬱状態で、お遣いも家事の手伝いもできない。私は遅く帰ってもわずかな食事を作らなければなりませんでした。

そんな最悪の、心中するか餓死するかという状態で、尚も数か月使い捨て派遣の仕事に行き、ついに寝込みました。

すでに何度か、役所側から申請を急ぐように連絡をいただいていました。

再びふらふらと相談センターに行き、生活保護申請を出しました。

 

大家さんの件は、相談センターのカウンセラーさんが職権を超えて付き添って下さり、どうにかなりました。

大家さんは権威主義なので、カウンセラーさんの名刺が効いたようです。

 

民生委員さんについては、役所の窓口でパニック発作気味になって必死に訴えたところ、現場の判断で関与しなくて良いと言っていただけました。

審査が通るまで、どうにか二人で生き延びて、時にはカウンセラーさんがセンターで余ったらしきお弁当を届けて下さることもありました。

 

やっと審査が通り、保護費をいただけるようになりましたが、うつ病が悪化して、ケースワーカーさんが病院に付き添って下さるような状態が続きました。

 

私は幸い、相談に乗って下さったカウンセラーさん、ケースワーカーさんに恵まれたお陰で保護を受けることができました。

 

冒頭の事件は他人事とは思えず、助けが必要などなたかの御目に留まってくだされば、と思い当時のことを書きました。

理想的には、再起に数年かかるようなダメージを負う前に保護された方が、仕事復帰も早くなるはずです。

 

助けが必要な方、どうか早く役所のホームページを見るなり、命の電話で話してみるなりなさってください。

足りないのはお金や食料だけでなく、人的リソースです。